資格、それだけで夢は叶う?

資格、それだけで夢は叶う?

最近は景況感がでてきましたが、つい数年前は不況のさなかでした。将来を見据えて、なにか資格を身につけなくては!と奮闘していた方も多かったと思います。資格取得を奨励する派遣会社も多く、資格取得のための検定料を一部負担する企業などもありました。

 

また、資格スクールなども宣伝に必死で、資格こそがこの不透明な未来の切り札になると訴えていました。確かに資格を取得することで、その人の努力や、その能力をある程度証明することはできます。でもいかんせん、資格だけでは渡っていけないのがこの世の中です。

 

頑張って弁護士資格を取ったが、なかなか就職先がない、あっても居候弁護士やキャリアを築けるほどの案件が回ってこない、独立など夢のまた夢、という現実に冷や汗をかいている若手弁護士もいれば、難関突破をしたのに、やりがいのある重要案件、お金になる仕事は、天下りのおじいさん会計士に独占されている公認会計士。使い回される研修医など、問題は山積しています。

 

資格を取得しても、本当はそこからがスタートなのですが、長く受験戦争にさらされてきた日本の学生は、すでに勉強だけでかなりのエネルギーを使い果たしており、実務になってから大きな壁にぶつかると、そこでギブアップしてしまうことが多いのかもしれません。資格は大きなステップアップを可能にしますが、必ずしもキャリアアップを意味しません。プラスα的に考えて、過大な夢は抱かないのが懸命です。